『子どもたちみんなに正しい、きちんとした服を』が原点
1924年(大正13年)に創業した小さなメリヤス工場は、時代の波にのまれるように、
広島陸軍被服廠(ひふくしょう)から軍服製造をする監督工場となり、戦後、機会均等が
叫ばれる時代にボロボロの衣服を身につけた子どもたちにも、教育の場で外見の優劣なく
みんなに同じきちんとした服を着せたいとの思いから、園児服をつくり始めました。
毎日着る制服に求められる丈夫さは、軍服で培った縫製技術から。
子どもたちが毎日笑顔で過ごせる快適さは、受け継がれてきた確かな技術から。
袖を通した瞬間から気持ちが整い
動き回るほどに着るのが心地よく
着続けるほどに愛着がわく
一途なほど生真面目に『生地選び~設計~縫製』まで手を抜くことなく、心のこもった
「モノづくり」を続けています。
一人の職人が最初から最後まで
一着を縫い上げます
私たちの縫製工場では、流れ作業のような服づくりはしていません。まるで高級メゾンの様に、一人の職人が最初の一針から責任を持って一着を仕上げます。
ブラウス、ジャケット、ズボン、スカート帽子など、すべてのアイテムを縫えるようになるまで最低でも3~5年はかかります。時間もコストも掛けて人を育て、30着からのオーダー品を手掛けます。一人が一着を担当する、日本の縫製業の生き残り方。熟練の縫製技術は、職人、会社、そして子どもたちにとっての財産だから、私たちはこのやり方に挑戦しています。
小中高校・企業制服の販売
大正13年の創業から、多岐に渡り様々な製品を手がけてまいりました。
今では、小中高校の制服および、企業・官公庁の制服の販売まで行い、幅広い方々に長きに渡って支持されています。
小中高校の制服販売については、小売店舗である「制服専門店 キリンジ」にて取り扱っております。
園児服に込める想い
毎日着ることで、習慣を身に付けてほしい。
子どもたちが集う園での生活。
学び舎としてのその先は、「自立した人間を育てる」。人間はもともと弱いもの。「制服」を通じて、きまりや習慣を養う。習慣になれば誰でも自然と出来ること。「きちんと出来る自分」を作る道具として園児服を着て欲しい。
そんな考えの『服育』で園児の環境をサポートしたいと思っています。
保冷ボックスの可能性
軍服の縫製にはじまり、車のシートといったいわゆる厚物を縫う自社の縫製技術を活かし、1988年から保冷保温ボックスの製造を開始しました。
基準の厳しい医療業界、大手コンビニやスーパー、食品メーカー、コーヒーチェーンに至るまで多種多様な製品を展開し、国内の温度管理物流に大きく貢献してきました。2018年からは保冷ボックスブランド「ペンギンシッパー」を立ち上げ、さらに飛躍をしてまいります。